子育てのキーポイント(4)

【子供との不和を解消するには】

人間の基本的欲求の1つに「自分の存在を他人に知らしめる欲求」
があります。

人間は、自分の存在を他人に認めてもらうために、あくせく働き、努力を
重ね、自分の仕事が成功することを願います。自分の存在を証明する
ために行動しています。これは、社会的欲求で食欲と同じ、
否定できないものです。人類にこの欲求が無かったら、
人間の社会は進歩発展しなかったでしょう。

人は誰でも他人に認められて大いに満足し、余裕を持って周囲を
見渡すことができるようになります。そして
「他にやり残した事は無いかな」と
冷静に頭を働かせることも出来るのです。

これが、他人から少しも認められない状況におかれると
深刻な欲求不満に陥り、悲運を呪い、他人を恨み、そして、自分の
境遇に強い不満と不安を持ちます。こんな時は、勇気や理性、
優しさを発揮することが出来なくなります。

子供も同じなのです。

親から1人前扱いされていない子は、他人に自分の存在を認めて
もらえず、自分は不幸だと感じているのと同様、
決して満ち足りていないのです。
不安感を抱き、心は少しも落ち着きません。

子供は、親から1人前として扱われなければ、いつまでたっても
1人前になれないという宿命にあります。どんなに頑張ってみても、
親から子ども扱いされている間は、半人前から、逃れられません。

1人前の座を与えられた子供は、その座を恥じないような、ふさわしい
行動を取ろうとし始めるのです。

たとえば、大人用の自転車を買い与えられると、短時間で乗りこなし
始めるように「1人前」の座を、自分のモノにしてしまうのです。
一方、1人前扱いされていない子は、いつまでも、三輪車を押しながら
悲嘆にくれます。そして親は「お前に自転車は早すぎる、乗れない」と

しかし、与えられないで、どう乗りこなせと言うのでしょう。
これとおなじで、1人前の座を与えられない子供が、1人前の座を
こなせるわけが無いのです。

親は、我が子を1人前扱いにするのがどうも苦手のようです。そのくせ
「もっとしっかりしなさい」と言います。これは矛盾しているのです。

自転車を買い与えるのも、「1人前の座」を与えるのも、
子供本人ではなく親の仕事です。

過干渉でいつもガミガミ口うるさい母親が病気で寝込んだら
いつも叱られて何一つ満足に出来ないと思っていた長女が、
カレーライスを作り、弟を寝かしつけ、早々に宿題を済ませていた・・・
こんな話はたくさんあります。
長女は、母親のピンチヒッターになったつもりで、自分から行動し、
そんな自分の立場に満足です。そうです、
1人前の座につけたことに、胸をときめかせているのです。

我が子を、本気で1人前の人間として扱ってください。そして、敬意を
表し、時には悩みの相談を聞いてもらい、対等の立場で話し合って
見る事です。1人前の座を得た子供は数週間のうちに、1人前の役割を
果たす意欲を膨らませ始めるでしょう。それは、自分の存在を
認められた満足の上に成り立っているのです。


キーポイント(4)
子供との不和を解消するには

親としてではなく人間として生きることです。
そして我が子を自分と同じレベルの人間として扱うこと。
親子共々自分の存在が認められ満足がいくような行動をとりましょう。


子育て応援-5


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