幼児期(2~5歳児) 2

【自律心の育つ時】

2~3歳から親は少しづつ躾を始めます
0~2歳は望んだことをできるだけ望んだとおりに
満たしてあげる事が信頼につながり
依存体験を充分させてあげる必要がありましたが

幼児期も中半からは、こちらの希望、社会のルールを
子供に伝えていかなくてはいけません。

乳幼児0~2歳までにしっかり自分の要求を満たしてもらった子供は
親と基本的信頼感、すなわち自分自身や親(相手)を信じる力が
よく育っていますから、幼児期中半からのしつけもスムーズに
いきます。

もし、まだ、信頼関係が築けていないのなら
もう一度、乳幼児前半の育児に戻る事も大切です。
現在、思春期や青年期の子供達に精神障害が多く見られるのは
乳幼児期に充分欲求を満たされなかった事が原因といわれています。

【子供にとって良いしつけ】

躾けは、子供の自尊心を傷つけないように
行わなくてはいけません。

一方的な躾けは、親(大人)が成熟不全なのです。

トイレトレーニングを例に挙げます

親はトイレでおしっこやうんちをして欲しいという事を
繰り返し伝える事が躾けです
そして、伝えながら、大切なのは「あなたがここで、上手に
出来るようになるのはいつか、楽しみに待っていて上げるからね」と
いう、気持ちです。そして「その時期は自分で決めなさい
自分で決めればいいです」と言ってあげる事です。

そういう態度が自律心に繋がります。
「さっきおしっこしてから時間が経ったから
トイレ行っておしっこしてみよう」と繰り返し伝え
パンツを脱がせて座らせて上げる、出来るようになるまで
繰り返し繰り返し。たとえ時間がかかっても良いのです。

間違った躾けは
ここで「おしっこ出るまで便器に座っていなさい」
「出るまでトイレから出たらダメ」というやり方です。
これは、子供からみれば、自律ではなく他律です。
勿論、早くオムツを取ることに躍起になるなんて
子供の自律心を育てるためには、何の役にも立ちません。

怒られ、泣きながら、早くオムツが取れたとしても
それは、成功ではないのです。
子供からみれば、親からコントロールされている、無力感の
方が強く、自律性は育ちません。

昨今、自主性が具わっていない若者が多いと言われていますが
このような育児法と無関係では無いでしょう。

強制が強すぎる育児では自律性は育ちません
自律性が育たないと決断の出来ない性格に育ち
決断が出来ないと困難な解決は自分でしないで成り行き任せの
生き方をします。あるいは、解決しないまま問題をずるずると
引きずっていくような、人格が出来てしまうことになります。

怒られ、強制され指示され育って、小さい頃から自分の身の回りの
色々な事が、素早く、きちんとできる子供ほど自律心が具わっていない
ことがとても多いのです。

自律性の基盤は幼児期に育ちます。

子供のプライドを傷つけない躾けが何よりも大切
自尊心を豊かに育てながら、社会のルールを守れる子供に。

大切なのは、教えるべきことは子供に何でも伝えていきますが
子供の心の中に、そのことを、積極的に実行しようとする気持ちが
熟してくるまで、子供に任せ、親は、ひたすら待ってあげることです。


何事も出来るようになる時期は子供に任せ
自分を律することが出来る時を、子供に決めさせてあげるということが
時間がたとえかかっても、自律心を育む事になるのです。

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