思春期3

【失敗も必要】

思春期は自分のアイデンティティを補強する時期
【心理学・社会学・人間学などでは、「人が時や場面を越えて一個の人格として存在し、
自己を自己として確信する自我の統一を持っていること」と説明され、
「本質的自己規定」をさします。】

自分探しをする時期なのです。そして、自分探しのときは皆迷うわけです。

こうなりたいと思う自分像と、実際の自分との隔たりを感じ
夢や希望を抱いては、諦め・・・

でも、迷うことも必要で、遠回りしながらもいつの間にか
自分の個性、素質、能力と、自分の欲求との折り合いを付けていくのです。
やりたい事を見つけるまでいろいろな事をやってみるのも否定してはいけないと思います。

子供のしていることを見て、つい、親は
「なんだ、おまえ、また三日坊主で」なんて言ってしまいがちですが
子供に対して失望したような言い方は、できるだけしないようにしましょう
親が子供に、失望したようなことを言うと、その失望感を子供は自分に返し
「私は本当にダメな人間なんだ」という、自信喪失みたいな感情をいだいてしまうからです。

若者が必死に自分探しをしている時は、自分に自信を持たせてあげなくてはいけません
そして、最大の理解者は親なんだということが、子供に伝われば
本人も、イライラしたり、焦ったりしないで、じっくり問題に取り組んでいけると思います。

今、私の教室にも、将来のことで頭を悩ませている、中学、高校、大学生がたくさんいます
親に、ハイレベルの進路を決められている子供や、絶えず、否定されている子供は
口癖のように
「私は、ダメだ」と言います。聞いているのが辛いくらい、頻繁に。
身近な大人として私は必死に、彼らの良いところを5つ以上探して誉めます
大袈裟に、でも、本当のことを。そして、「大学でやりたいこと見つけたって
社会に出てから見つけたって、全然遅くない、慌てることも全く無い
今のあなたで充分輝いているし、真剣に将来を考えていて物凄く偉いよ」と
相手が高校生でも、頭を撫ぜてあげることもあります。

親が焦ると、子供はもっともっと焦ってしまうものです。
そして、ちょっとやってだめだと、直ぐ諦め、成果が上がってくるまで待てなくなります。
ところが、親が待ってあげる姿勢と、あなた(子供)を充分信頼しているよという態度を示すと
子供は、落ち着いて最善を尽くせるものです。

また、自信を失わないレベルであれば、失敗も人格に厚みを増します
高校入試に失敗したらもう明日が無いなんて思わせるほど追い込む必要は無いのです
高校入試に失敗し生徒が同レベルで、希望の高校に入れた生徒より
レベルの高い大学に入った例を沢山見てきました。

高校入試に失敗した生徒が一緒にレッスンをしている仲間達と
以前よりずっと協調できるようになったり、相手を思いやる心が強くなったり
失敗ではなく、人格形成上は成功だなって思えることも、しばしばあるのです。

親は子供の失敗を悲しむ必要も、恐れる必要も無く、その失敗から
どう立ち直れるか、そのことが大切で、必要ならば、親の出番だと思うくらいに構えたいものです。

本当に失敗は人格の厚みを増しますから、求めてでも、失敗はあっても良いと思います。


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